廃番の9割は「モデルが消えた」のではなく、色が入れ替わっただけだった

「廃番」と聞くと、そのペンがもう作られないのだと思う。実際に記録を全部見てみたら、話はほとんど逆だった。
大半は、季節ごとの色の入れ替わり
生産終了として記録されている品のうち、9割以上が三菱鉛筆だった。しかもそのほとんどが、2025年と2026年に廃番になっている。
中身を見ると、ジェットストリームやユニボール ゼントのような、色数の多いシリーズの限定色が並んでいる。季節ごとに入れ替わる色だ。
つまり、記録されている「廃番」の多くは、モデルの生産終了ではなく色の入れ替えである。ペンそのものは、いまも普通に売られている。
モデル自体が無くなった例は、いまのところ1件しか見つかっていない。
名の知れた廃番もある
三菱鉛筆以外では、性格の違うものが並ぶ。
- モンブラン マイスターシュテュック149 の一部仕様(全金ニブ、バイカラーニブなど)
- ファーバーカステル Ambition Blue Wood
- プラチナ ポケット万年筆
こちらは本当に作られなくなったものだ。特に149のニブ仕様は、同じ名前のペンが売られ続けている中で、中身だけが変わっている。名前が残っているから気づきにくい。
「いつ廃番になったか」は、意外と分からない
廃番になった年まで分かっているのは、記録のある品のうち9割ほど。残りは廃番になったことは分かっていても、いつなのかが分からない。
年が分かっているものの大半が三菱鉛筆なのは、価格改定や商品改廃の資料が公表されているからだ。海外ブランドの古い品は、静かに消えていくことが多い。
中古を買うときに効いてくる
この区別は、実用上わりと大事だ。
色の入れ替わりで廃番になった品は、いまも大量に流通している。限定色でも、発売から日が浅ければ在庫は残っている。
いっぽう仕様が変わった廃番は、同じ名前で新しいものが売られている。149の全金ニブが欲しい人が、同じ名前のペンを買っても手に入らない。探すときは、名前ではなく仕様まで見る必要がある。
(PencilDBに登録されている品のうち、生産終了として記録されているものから集計。2026年8月時点)