読みもの
ラダイト テックドロー2 レビュー — 軸径7.4mmから始まった細軸製図シャープペンケースのメーカーが初めて出した筆記具は、軸径7.4mmという極端に細い製図用シャープでした。3本のレビュー動画から、初代テックドローと二代目で変わったところ・変わらなかったところを追います。
平井木工挽物所の「雲舟」——品番の頭が木の名前で、1日に挽けるのは4〜5本大阪市生野区の小さな木工挽物工房が出す万年筆「雲舟」。品番の頭は木の名前で、値段はほぼ材で決まる。いちばん高い1本は木ですらなかった。
中屋万年筆は149本中147本がエボナイト——チタンは「ライターピッコロ」の2本だけだったPencilDBに入っている中屋万年筆149本を素材で数えたら、147本がエボナイト(硬質ゴム)だった。残る2本だけがチタンで、しかも「ライターピッコロ」という1機種にしかない。ペン先はパイロットの「カスタム823」と共通だとよく説明されている工房で、色名は塗りの絵から付けられている。
SXN-150は165円、SXE3-3000は3,300円——三菱鉛筆の品番は定価で読める。ただし半分は読めない三菱鉛筆の品番を、いまの定価と1本ずつ突き合わせた。数字を持つ11モデルのうち6モデルは、品番の数字がそのまま税抜の本体価格だった。残りの5モデルは合わない。そして、どちらなのかは品番の見た目では分からない。
万年筆のブルーブラックが黒くなるのは、お歯黒と同じ反応だった書いた直後は青く、しばらくすると黒く沈む。あれは染料が褪せているのではなく、鉄とタンニンが紙の上で反応している。日本では同じ反応が、歯を黒く染めるのに使われていた。
ペン先を濡らさずに吸入する——史上もっとも複雑な万年筆は、ボールペンへの返答だった1952年、シェーファーはペン先の下から細い管を伸ばす万年筆を出した。狙いは、インクの汚れを嫌う人がボールペンへ流れるのを止めること。密閉が要る箇所は4つあり、1つ漏れればインクは入らない。
万年筆に色が来たのは1924年——その素材は、いま日本では作られていない1920年代まで、万年筆の軸はほとんど黒だった。そこへ翡翠色を持ち込んだセルロイドは、ビリヤードの球の代用品として生まれ、燃えやすさゆえに表舞台から消えていった。
「イリジウム」と刻まれたペン先に、イリジウムは入っていないペン先の先端の小さな玉。その呼び名は1834年から続いているのに、中身のほうはとうに入れ替わっていた。イリジウムが検出された最後の1本は、1952年のパーカー51だった。
275円から5,500円まで——クルトガは17年で20倍に広がった芯が回るという仕組みだけで始まった1本が、いま7つの系統に分かれている。スタンダードモデルの155通りは、登録されている2,464の製品名で最多。2023年には安いほうと高いほうへ同時に伸びていた。
エボナイトを国内で唯一作る会社が、自分でペンを売っている——色の名前が全部「情景」だった万年筆の5本に1本はエボナイト。その素材を国内で唯一作っている荒川区の工場が、自社ブランドを持っている。5つの形に同じ8色、色名は丹心・日暮・江月・薫風。インクの名前は「下町の」。
野原工芸で値段を決めているのは、ペンの形ではなく木だった年2回しか出ない長野の木工所。全部の組み合わせを並べると、定価がきれいに4段に分かれ、最上段に届く木は2つだけだと分かる。地元の木曽檜がいちばん安い段にいる理由も見えてくる。
工房 楔が11の形に選んだ35の木——1つだけ、ほとんどのペンに使われている岐阜の木工家・永田篤史の工房。選べる木を全部並べると、花梨こぶ杢だけが別格の扱いを受けていること、珍しい木が1つのモデルに集められていることが見えてくる。
万年筆の軸に、いまも硬質ゴムが使われている——素材を数えたら2割あった筆記具の軸は何でできているのか。素材の記録がある品を分類すると、4割が樹脂だった。そして5本に1本が、19世紀からある硬質ゴム=エボナイトだと分かった。
太字の上に「BB」がある。万年筆の字幅は、ブランドごとに端が違う極細・細字・中字・太字。基本の4段階はどこも同じなのに、その外側にブランド独自の字幅がぶら下がっている。ズーム、ミュージック、中細、極太、スタブ、フレックス。
Asvine P36、Conidに似た外観を持つピストン吸入式万年筆をレビュー中国の万年筆ブランド「Asvine」の「P36」を、海外の万年筆レビューYouTuber「sbrebrown」がレビューしています。動画の内容をもとにまとめました。
Gravitas Vac 2.0、モジュール構造の真空吸入式万年筆をレビュー海外の万年筆ブランド「Gravitas」の真空吸入式万年筆「Vac 2.0」を、海外の万年筆レビューYouTuber「sbrebrown」がレビューしています。動画の内容をもとにまとめました。
サンティーニ「セーフティ1920」、イタリア工房が手がける大型万年筆をレビューイタリアの万年筆ブランド「サンティーニ」の「セーフティ1920」を、海外の万年筆レビューYouTuber「sbrebrown」がレビューしています。動画の内容をもとにまとめました。
Kitera LIFT+、2,750円で本格的な「コツコツ感」を楽しめる製図用シャープをレビュー紀寺商事のオリジナルブランド「Kitera」の製図用シャープペン「LIFT+」を、文房具YouTuber「しーさー文房具」がレビューしています。価格・仕様と評価のポイントをまとめました。
KAYOU+ AIMVISION PRO、日本発の新ブランドが放つ高級シャーペンをレビュー2025年デビューの新ブランド「KAYOU+」の「AIMVISION PRO」「AIMVISION」2機種を、文房具YouTuber「しーさー文房具」がレビューしています。プロとスタンダード、2つのコンセプトの違いをまとめました。
セーラー CYLINT パティナ、独自の着色技法をまとった万年筆をレビューセーラー万年筆の「CYLINT パティナ」を、文房具YouTuber「しーさー文房具」がレビューしています。富山の伝統技術で1本ずつ手作業で着色された万年筆の仕様と評価をまとめました。
早川式繰出鉛筆、大正時代のシャーペンを復刻したモデルをレビューシャープペンシルの祖業「早川式繰出鉛筆」の2025年復刻モデルを、文房具YouTuber「しーさー文房具」がレビューしています。歴史ある一本の仕様と評価をまとめました。
オレンズネロ限定セット、全種買いで見えた質感の違いをレビューぺんてるの「オレンズネロ限定セット」を全種類購入した文房具YouTuber「しーさー文房具」のレビューをもとにまとめました。限定色の質感や、付属の金属製替芯ケースについて紹介します。
THE ZEBRA HAMON、ゼブラ渾身の6万円ボールペンをレビューゼブラが創業120年以上の技術を集めた最高級ブランド「THE ZEBRA」の第一弾「HAMON」を、文房具YouTuber「しーさー文房具」がレビューしています。動画の内容をもとにまとめました。
LAMY safari KURUTOGA inside、サファリとクルトガが合体したシャープペンをレビューLAMYとクルトガが手がけた「LAMY safari KURUTOGA inside」を、文房具YouTuber「しーさー文房具」がレビューしています。価格・仕様と評価のポイントをまとめました。
ステッドラー770、34年ぶりの復刻モデルを徹底レビューステッドラーの製図用シャープペン「770」の復刻モデルを、登録者105万人の文房具YouTuber「しーさー文房具」がレビューしています。動画の内容をもとにまとめました。
モンブランは1本、野原工芸は49本——同じ「1モデル」でも中身が44倍違う52ブランドを数え直すと、1つの製品名にいくつの選択肢を用意しているかが、ブランドによって桁で違うと分かった。多くの種類を作る会社と、1つの形を突き詰める会社に、はっきり分かれている。
色で選ぶペンと、色では選べないペン軸の色を記録していくと、ブランドがはっきり2つに分かれた。色を並べて選ばせる会社と、そもそも色という軸で売っていない会社。木軸とモンブランは、同じ理由で色の記録が埋まらない。
モンブランの型番からは、色もペン先も読み取れない——252本を調べたパイロットは文字で、セーラーとプラチナは数字で、色とペン先を型番に入れている。ではモンブランは。252本を突き合わせても、規則は見つからなかった。
廃番の9割は「モデルが消えた」のではなく、色が入れ替わっただけだった生産終了と記録されている品を全部見ると、その大半が三菱鉛筆の限定色だった。モデルそのものが無くなった例は、ごくわずかしかない。
プラチナの万年筆、字幅の数字は3つしか意味が分かっていない型番の末尾の数字で字幅が分かる——はずなのだが、実際に確かめられているのは細字・中字・太字の3つだけ。残りの数字が何を指すのかは、いまも分かっていない。
セーラーの万年筆は、数字ひとつで字幅が分かる(ただし5番は存在しない)通販の型番の末尾を見ると、その万年筆が細字か中字か太字かが分かる。セーラーの場合は数字1つ。ズームやミュージックにも番号が割り当てられていて、なぜか5番だけがどこにも無い。
パイロットの万年筆は文字で読める。ただし同じ記号が、モデルによって違う色を指す数字で管理する各社に対して、パイロットは色もペン先も英字の記号で表す。読みやすい——と思って油断すると、同じ記号がモデルによって別の色を指していることに気づく。