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モンブランの型番からは、色もペン先も読み取れない——252本を調べた

万年筆を通販で買うとき、型番の違いだけが並んでいて、どれが自分の欲しい1本か分からないことがある。その読みやすさは、ブランドによって天と地ほど違う。

4つのブランドを並べてみると、方針がはっきり分かれた。

パイロット——文字で書いてある

色もペン先も英字の記号で表す。型番を見ただけで、色とペン先の両方がおおよそ読める。4社の中でいちばん人に優しい。

ただし記号は色名の頭文字なので、モデルが違えば同じ文字が別の色を指す。

セーラー——数字3桁に詰め込む

末尾3桁のうち、最初の1桁がペン先、残り2桁が色。ペン先は数字だけできれいに読める。極細から太字まで、数字が大きいほど太くなる。

色のほうはシリーズをまたぐと通用しない。文字で書くパイロットより、ひと手間かかる。

プラチナ——読める途中で止まっている

色の番号とペン先の番号をハイフンでつなぐ形。仕組みはセーラーに近い。

ただしペン先の番号のうち、意味が確かめられているのは3つだけ。残りは数字が実在するのに、何を指すのか分かっていない。3社の中で、いちばん解読が進んでいない。

モンブラン——何も読み取れない

そしてモンブランである。型番は6桁の数字が並ぶだけ。

252本を突き合わせても、色にもペン先にも対応する規則は見つからなかった。数字が大きいほど太い、といった傾向もない。連番ですらない。

つまりモンブランの型番は、人が読むためのものではなく、社内で1本ずつに振った番号だと考えるほうが自然だ。欲しいペン先を買いたければ、型番ではなく商品説明を読むしかない。

読めるかどうかは、思想の違い

同じ「万年筆の型番」でも、文字で読ませるブランド、数字に畳むブランド、そもそも読ませる気のないブランドがある。

型番が読めるということは、その会社が「客が型番を見る」と考えているということでもある。モンブランのように、店頭で説明を受けて買う前提の売り方をしていれば、型番を読ませる必要はない。

(PencilDBに登録されている各ブランドの万年筆から集計。2026年8月時点)