パイロットのカスタム742は16種類のペン先から選べる——値段が上がるほど、選べる字幅は減っていく

パイロットの「カスタム742」は、同じ値段のまま16種類のペン先から選べる。では、カスタムの上位モデルでも同じだけ選べるのか。公式のウェブカタログ(2026年11月7日に確認)に載っている6本のカスタムを、ペン先の種類・金の品位・号数・軸色で数え直した。
6本を並べると、選べるペン種は16から3へ減る
| モデル | 税込の価格 | ペン先 | 選べるペン種 | 軸色 |
|---|---|---|---|---|
| カスタム742 | 49,500円 | 14K 10号 | 16種 | 1色 |
| カスタム ヘリテイジ912 | 49,500円 | 14K 10号 | 15種 | 1色 |
| カスタム743 | 60,500円 | 14K 15号 | 14種 | 1色 |
| カスタム823 | 66,000円 | 14K 15号 | 4種 | 3色 |
| カスタム845 | 132,000円 | 18K 15号 | 4種 | 3色 |
| カスタム URUSHI | 165,000円 | 18K 30号 | 3種 | 3色 |
ペン種の数は、各商品ページの「ラインアップ」に並ぶ記号を数えたもの。軸色も同じく、ラインアップに並ぶ色の数である。
同じ値段の742とヘリテイジ912は、何が違うか
742とヘリテイジ912は、価格も14K 10号のペン先も同じ。選べるペン種は742が16種、912が15種で、差は「S」の1種だけになる。寸法は違い、742は全長145.9mm・24g、912は全長140mm・20gと公式に載っている。912は、クリップと金輪をシルバー色でまとめ、ペン先はロジウム仕上げという説明がある。ペン先の選択肢がほぼ同じなら、決め手は軸の大きさと意匠になる。
号数が上がると、字幅は絞られていく
743は、公式が15号の大きなペン先ならではの、ゆったりとしなやかな書き味を挙げるモデル。選べるのは14種で、742にある「MS」と「S」が無い。823は同じ15号で、プランジャー式の吸入機構をもち、ペン種はF・M・B・Sの4種。845は18Kの15号で、F・M・B・BBの4種。URUSHIは18Kの30号で、公式は「PILOT初の30号ソフトペン」と書いており、選べるのはFM・M・Bの3種だ。
減る代わりに、増えるのは軸の色と仕上げ
742・912・743は、ラインアップがブラックの1色だけ。823は透明ブラック・ブラウン・透明の3色、845とURUSHIは漆黒・朱・紺青の3色で、軸はエボナイトに蝋色漆の仕上げになる。選ぶ対象が、字幅から色と仕上げへ移っていくように見える。ただし、なぜこの並びなのかを、公式は説明していない。
分からないこと
- PO・WA・FA・SU・MS・Cといったペン種の書き味。確認した範囲では、これらの商品ページにペン種ごとの説明が無く、この記事は書き味に触れていない。
- 742だけにある「S」が何か。ページには署名に向く新しいペン種「シグネチャー」の案内があるが、ラインアップの「S」と同じかどうかは書かれていない。823の「S」との関係も分からない。
- 発売年。商品ページには載っていない。